Nintendo Switchの最新システムアップデートが配信され、Switch 2発売に先駆けて「バーチャルゲームカード」などの新機能が追加されました。しかし、このアップデートにより、オンライン時に2台のコンソールで同じデジタルゲームを同時にプレイする機能は削除されました。
Eurogamerの報告によると、これまでSwitchユーザーはプライマリーコンソールでゲームを起動しながら、別のSwitchで同じデジタル版タイトルを他のユーザーがオンラインでプレイできていました。Nintendoは今回のバーチャルゲームカード導入により、この抜け穴を塞いだ形です。
新たに見つかった代替手段
プレイヤーたちは、オフラインモードを利用すれば1つのデジタル版コピーを共有できる方法を発見しました。ユーザー設定で「オンラインライセンス」オプションを有効にすると、バーチャルゲームカードを読み込まなくてもデジタルゲームをプレイ可能です(ただし、他の誰かがそのゲームをオンラインでプレイしていない場合に限ります)。システムの公式説明には以下のように記載されています:
「このオプションを有効にすると、インターネットに接続している状態でバーチャルゲームカードを読み込まずに購入済みのデジタルソフトをプレイできます。ただし、この方法でゲームをプレイできるのは購入したNintendoアカウントの保有者のみです。バーチャルゲームカードはこの設定に関係なく機能します。オンラインライセンスは複数のコンソールで同時に使用したり、バーチャルゲームカード使用中に利用したりすることはできません。」
Eurogamerはこの回避策により、1台のコンソールをオフラインにすれば同時プレイが可能だと確認しました。ただし、以前のようなオンラインマルチプレイ共有機能は完全に廃止されたようです。
コミュニティの反応
この変更に対し、ResetEraやRedditなどのゲームフォーラムでは、特に『スプラトゥーン』や『マインクラフト』のようなマルチプレイゲームを家族で楽しんでいたユーザーから批判の声が上がっています。多くの家庭では同じゲームを複数購入する必要が生じるとの不満も出ています。
このアップデートはSwitch 2の発売直前に実施されました。後継機種でも同様の制限が適用される予定です。さらに、次世代機では「ゲームキーカード」を採用するため、多くの物理版ゲームではカートリッジに完全なゲームデータが含まれず、デジタルダウンロードが必要になります。